怠惰な生活を送る青年の日記

社会の片隅でひっそり生活しています。

ガラクタ化生活

人間誰しも仮面を被って生きている。一つの人格だけを用いて日常を過ごしていくことは難しく、その時の状況に応じて人格を使い分けているのが一般的だろう。この場面ではこうやってやり過ごした方がいいからこの人格を用いる、ここではこの人格で誤魔化した方が物事が円滑に進んでいくと言ったように、打算や自分の身を守るために仮面を使い分けて生活するのが人間の行動特性である。そうやって日常がうまく進んでいくのであれば、仮面をかぶることは全く悪いことではないし、むしろ良いことであると思う。なので、私は、人格を使い分けて生活することに否定的な考えを持っていない。

それでも人間がなんとか生活していけるのは、生活に心の拠り所があるからだ。それがあるから仮面を被って普段から生活していても何とかこの世界で生きていける。その対象は生身の人間もいいし、ペットでも植物でもいい。また生命のあるものでなくとも、非生命なものである娯楽物でも別に良い。自分が壊れることのないよう、精神状態を安定にさせてくれる物であればなんだっていいのである。そうやって人間は心の拠り所を自分の味方につけることで、何とか日常を送っている。

しかし、生活が機能しなくなると、そうした精神の安定的柱を持つことすらできなくなる。自分の生活を豊かにするものや自分の存在を安定化させてくれるものは勿論のこと、世間と渡り歩いていくためのコミュニケーションの橋渡し役としてもそれは役に立たない。それは、社会の中で周りと共に生存していくための単なるガラクタでしかなくなる。

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