怠惰な生活を送る青年の日記

社会の片隅でひっそり生活しています。

夢心地

現実世界の中で人と関わりを持たなくなって久しい。その理由はいろいろとあるけれど、その理由の一つに、人と接するときに夢から現実へと頭の働きを切り替えなければならないことへの負担が大きいからというのがある。自分は哲学に疎いし、そもそも夢や現実が何なのか説明できないのだが、あくまで主観的に感じていることを辞書に載っている意味を通して説明しているに過ぎない。この夢から現実へと引き戻される状況がとても不快だ。普段、夢を見ているような状態の中で、人間と出会い、自身のアイデンティティが揺れ動かされたくない。そうしたとき自身の存在はとても混乱してしまう。

また、人間と出会うだけでなく、普段の生活においても、自分は今どこにいて、何をしているのか理解しがたいときがよくある。視覚機能は保たれているし、街の風景や地名もしっかりと頭の中に記憶として定着しているのだけど、気づいたらここにいた、みたいなことがとても多い、何というか、自身の心身と世界が結びついていないというか、身体感覚の機能がとても弱いのである。そうした夢心地の状態であるにもかかわらず、現実にいるかのように振舞うのが嫌で、人間と接触したくないと思ってしまう。そこに他人への嫌悪感はない。あくまで問題は自分の中にある。

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