怠惰な生活を送る青年の日記

社会の片隅でひっそり生活しています。

怒り 

正直なところ何を伝えたい映画なのかよくわからなかった。人はだれしも様々な思いを抱えながら生きていて、なるべくそれを表に出さないように努めている。それが大人な対応なのだけど、時には何かに縋りたくなる時がある。そうしたときに自分のことを理解してくれる存在というのはかけがえのないものであり、良き精神的柱でもある。自分に理解者などいないと思っていても、自分の心の支えになってくれる人は案外いるものである。

それから自分にとって都合の良いように生きていたいという人間の利己的な面を綺麗に描きとっているところが、人間の存在の本質によく差し迫れている。自分を正当化するために、自己中心的な物の見方をしてしまって物事を推し進めようとするのが人間であり、そこが人間の持つ弱さや醜さでもあるのだが、そうした欠点とうまく付き合っていくことで、日々の生活を何とかやりくりしているというのが人間という存在でもある。

当ブログの文章や画像を無断で転載することは厳禁です。もしそうした行為を働く者がいた場合、然るべき法的措置を取らせていただきます。