人を見た目で判断するなという言説をよく見聞きする。生まれ持った遺伝子によって容姿等に違いが出てくるのは当然なので、そうした差別的なニュアンスと受け取れる発言は慎めというのがこの言説の真理である。
しかしながら、人を見た目で判断するなというのは難しく、実際多くの人は「人を見た目で判断」している。例えば、体つきがゴツい人や髪色が明るくピアスをつけている人、タトゥーが入っている人等に対しては威圧感や恐怖心を抱き、心のなかで彼らに対して怖い人というイメージを持ってしまう。またオタクという言葉がある通り、アニメや漫画、アイドル等に没頭している人に対しては先入観からオタクというイメージを持ち、どこか彼らに対して見下した態度で接してしまう。こうしたように人間は外部から得られる視覚情報をもとに相手がどのような人間であるかを考え、それ相応の態度を取る。人を見た目で判断するなとか、もっとその人の人間性を見ろとかあるが、結局、外見から得られるパワーは大きく、それをもとに人を評価してしまうのは人間の脳の仕組み上避けられない。
昨今は美容整形が流行っているが、過度に整形を行わない限り、美容整形に関しては賛成の考えを持っている。というのも、生まれつき遺伝子の違いにより、ルックスに恵まれる人、恵まれない人がそれぞれいて、外見以外の要素も重要とはいえ、それでもなお就職活動やお見合い、合コン、会社の広報部や受付などのように見た目の美しさが求められるケースというのは多々あってそうした場面で得をするのは否定のしようがないからだ。そうした社会生活をプラスに送るうえで、ルックスが何かと大事であるのは間違いないので、よほどコンプレックスを抱えているのであれば整形してもよいと考える。ただし、趣味にお金を注ぎ込むのと同じように、欲望がとどまることを知らず、もう少しワンランク上のルックスになりたいと考えて何度も整形を繰り返すことには賛成できない。というのも欲望には際限がなく、絶対に一番な領域には達することができないからだ。やはり折り合いをつけて身の丈にあった生活をするのが一番で、そうでもしないと破産したりして生活が立ち行かなくなってしまう。何事も「ほどほどにの精神」が肝要なのであり、ありのままの自分を受け入れて生活していくことが何より大切なのである。





