何もしたいことがないのであれば、何もしなければいいのだけど、そうすると本当に何もしなくなってしまって何もしないまま人生が過ぎていく。それは無為でしかない。
何もしたいことがないのなら何かしたいことが出てくるまでじっとしていたらいいという案もあるが、実際にそれをしてみてもやはり家の中でぼーっとしているだけである。世間で持て囃されている考えの中には、疲れた体を癒すために何もしない時間を設けるだとか、気分転換や頭の切り替えをするためにのんびりと時間を過ごすとだとかいうのがあるが、そうした取り組みは僕には通用しない。やはり自然に身体が動いて何かしたくなるようなことが全然ない。
じゃあどうやって生活していくのかと言うと何の考えもない。何もしないまま人生を過ごしてもいいが、やはり虚無や厭世からは逃れられないだろうから無理に何かをして時間を過ごすことになるだろうと思う。でもそれはやはり何もしない時間から抗うために何かをしているだけであって自分から主体的にそれがしたいわけではない。そうやって自分を欺きながら今後も生きていくだろうと思う。