怠惰な生活を送る青年の日記

社会の片隅でひっそり生活しています。

消去法で考える仕事選び

仕事について考えている。やりがいだのやりたい仕事だの好きな仕事だのはさておき、自分一人が食っていけるだけのお金を安定して稼ぐにはどうすればいいかということについて考えている。

これまでの人生経験や自分の能力、性質などを鑑みると、自分は永続的に仕事をして一定のお金を得ることは難しいと考えている。仕事をする上での能力や非言語的コミュニケーションの不得手さなどからいって長くどこかの組織で就労するのは難しい。これは実際にさまざまな仕事をしてみて分かったことであり、個人にどうこうできる問題ではない。

自分はこれまで様々な仕事に取り組んできた。自分の考えからすれば、自分は自分のできない仕事を見つけるために様々な仕事に取り組んでいるところがある。様々な仕事を経験してみて、そこから自分にできない仕事を排除し、残った仕事の中から自分にできそうな仕事をやっていくというのが一番良いやり方なのではないかと考えている。

自分の中にも苦手なことはたくさんあるが、中でも苦手なのは次のことである。

対面での感情的なやりとりが強く求められる仕事

→例:接客業、販売業、サービス業

人間に豊かな感情を示すことが難しい。これでは接客の仕事が務まらない。特にクレームが起きた時には、その場に相応しい表情が出せなくて問題事がより大きな問題へと発展する。特に実際に起きたシュチュエーションにそぐわない表情をして怒られたことが何度もあった。こうしたことから感情を出す必要のある仕事はNGである。

空間認識能力が必要とされること。視覚的な情報を処理する仕事。

→例:設計士、建築士、デザイナー、イラストレーター、画家、ゲームクリエイター

頭の中で物の形や姿を想像することができない。頭の中に展開図や組み立て図、設計図、完成図、間取り図などを思い描くことができない。  

特に小説なんかを読んでいると、街の情景や部屋の中の物の配置場所、間取りなどが想像できなくて、頭の中に空間のイメージ像が広がっていかない。

展開図や組み立て図に至ってはどうしてそのような完成図になるのと疑問に思うことばかりである。段ボールの組み立てや家具の組み立てなどではいつもそのことについて考えさせられる。とにかく物を折り曲げたり、ひっくり返した時に物の形や姿がどのような状態になるか、その先のイメージが頭の中に全然思い描けないのだ。だから当然、図面や設計図を描く仕事やイラストを描く仕事はできない。

正確さが求められること

これは二つに細分化できる

1.事務職のように情報を正確に処理することが求められる仕事
→例:事務職、金融関係

情報を正確に処理するといっても二つあって、一つは、細部に意識が集中して全体像を把握することがおざなりになり、その結果として、抜けのミスなどが生じているということ。もうひとつは複数のタスクを捌くのが苦手であるということ。自分は全体像よりも細かい部分に目がいくタイプの人間だ。細かい部分にばかり気を取られ、全体的な部分から物を把握する力に欠けているところがある。木を見て森を見ずというように、木ばかり見て森を全く見ていない。だから、抜けや漏れが度々生じる。もっと大局的な視点から物を見なければならないのだけど、どうしても細部にばかり目がいってしまうのである。
次にタスク処理に関してだが、自分は目と手を同時に動かして情報を処理するのが苦手なので、処理のスピードが遅い。同時に何かやるというのができない。何か物事に取り組むには一つのことに絞りたいものだが、なかなかそういう仕事はない。どんな仕事であっても、複数のことを同時に並行してやっていく必要があるからだ。また、ただでさえ処理のスピードが遅いというのに仕事が次から次へと降ってくると、どれを優先して処理すればいいのかわからなくなり、頭がパンクして手の動きが止まってしまう。次々と降ってきた仕事が前の仕事を上書きして、前に抱えていたタスクの存在を忘れてしまったりする。そうしたことからうっかりミスをやらかしていることも多々あって、完璧に物を仕上げることができない。
事務職や金融関係の仕事は完璧さや正確さ、速さが求められる仕事なので、向き不向きで言うと向いていない部類に属する。けれども、今挙げた不向きなことの中ではまだ改善の余地がありそうな仕事ではあると思うので、自分の意識や考え方次第ではうまくやっていけそうな気もしないではない。

2.製造業やビル設備のように不具合品や不正品、未完成品などを出してはいけない仕事。つまり、完璧さが求められる仕事。
→例:製造業の技術部門、ビルメンテナンスなどの設備関係の仕事

食品工場や機械工場では異物混入や不具合品、不正品などを出してはいけない。自分は知識を活用してモノづくりを完成することがひどく不得手な人間であるので、こうした仕事は全く向いていない。例えば、物の情報を知っていても、それを活用して使いこなすことができないのだ。例えば、六角レンチは自転車を修理、整備するために必要なものであることは当然頭では分かっているけど、いざ自転車が故障した時に、どこにどう差し込んでどういう手順で作業を進めていくか、作業を完成するにはどの作業が必要なのかということが理解できない。つまり、物の名称や大まかな役割などを知っているだけで、それを使いこなすことができていない。これは技術系の仕事や設備系の仕事に携わる上ではマイナスな要素でしかなく、機械の整備不良や事故などに繋がるので、こうした完璧さや正確さが求められる仕事は全く向いていない。

他にも重視している要素はいくつかあるけど、優先順位をつけた結果、上記の三つを重視して仕事を選びたいと思った。

そうすると残るのは、ドライバーや清掃、倉庫、IT系の仕事などがあるが、この中で長く務まりそうなのはドライバーか清掃かなという気がするけど、実際の所どうなのだろう。パソコンに関しては前にプログラミングの初学的な部分に触れてみたけど、あまりコツコツとした作業が好きではなかったし、作りたいものもなかったからモチベーションという面で長続きしなかった。目的もないのに無理にこうしたことを長く続けることはとてもできない。

と、まぁ、仕事について色々と書いてみたが、今後も様々なことに手を出してみて自分の可能性や選択肢を探っていかねば...。

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