179号線を経由したルートに沿って走行したほうがスムーズに姫路まで行けると考え、こちらのルートを選択して姫路まで向かうことにした。道中は、ひたすら、森、山、森、山の連続である。大小さまざまな形を象る木々の群れや鳥の鳴き声などに触れてバイクを走らせていると、自然と混然一体になっている感覚が強く味わえる。そうした感覚を長く味わっていると、どうしても幼少の頃に、虫かごと虫あみを持って昆虫狩りに出たときのことを思い出してしまう。あれは恐らく小学1,2年の頃で、ムシキングが地域で流行っていた時のことである。ムシキングというカードゲームを今の若い子たちは知らないかもしれないが、自分が小学生の頃はこのゲームが学校でとても流行っていた。*1ルールは至ってシンプルで、自分の所持しているカードを使って相手プレイヤーと戦うだけである。基本的にカードのスペックによって勝敗が決まるため、スペックの高いカードを使用している人の方が対戦では有利である。元々カブトムシやクワガタをはじめとする昆虫に関心があったのかもしれないが、今にして思えば、このムシキングの影響でカブトムシやクワガタをはじめとする昆虫に関心が湧いたと思われる。
3時間半ほどで、津山駅から加古川駅に着いた。初めて来たけど、結構栄えていてびっくり。学生やサラリーマン、主婦などがたくさんいて、生活を代表する駅なのだということがよくわかる。駅前の商店街通りや近くのスーパー周辺を散策する。スーパーやドラッグストア、ファストフードなどが至る所にあって、ここへ来れば生活に不自由することはなさそうである。小1時間ほどの滞在でここを後にし、再び大阪方面に向けてバイクを走らせた。帰路までの道のりはまだまだ長い。バイク旅の辛さは、早く家に帰って疲れを取りたいと思っていても、バイクを走らせ続けなればならないところである。後で調べたところによると、県道26号や374号を通っていくルートの方が、自然を感じられて良かったのかもしれないということ。道中の写真を見る限り景観が良くて、退屈しなさそうではある。が、自分は179号線を通って大阪まで戻ることに決めた。
加古川から先は、ひたすら2号線を東に進んで大阪方面に向かう。この道は何度も通っているので、特に強い刺激はない。三宮まで行くと、2号線と43号線の二つの道路に分岐し、どちらの道を選択して大阪まで向かうかの判断が委ねられる。いつもは43号線を通って大阪まで向かうのだが、最近は考えが変わって2号線を経由して行くことが多い。というのも、43号線は大型車両がたくさん通るため、排気ガスが辺りに充満するからだ。それで消極的理由からもっぱら2号線を使用するのだ。芦屋、西宮、尼崎を通り抜けて無事に大阪に戻ってくる。
この旅での最大の収穫は、津山のホルモンうどんは本当に美味しかったということである。
*1:※ムシキングは対戦型のカードゲームである。カードを使って相手プレイヤーとバトルし、戦いに勝てばよい。mushiking.com mushiking.com