怠惰な生活を送る青年の日記

社会の片隅でひっそり生活しています。

エネルギッシュな人たちとそうでない人

今は毎日数時間働いて暮らしているけど、家に帰って自炊やシャワー、片付けなどをしていたらあっという間に時間が過ぎて残された時間はあと僅かというのがいつもの状態である。そんなに活動していないのにとにかく時間がない。いや、あっても特にやりたいこともないから膨大な時間を持て余している。それで何か有効に時間を使ってもよいのだけど、何もしたいことがないんだよな。自然に何かをやっていたというのであれば、どんな活動対象であってもそれは良い時間の使い方だと思うが、何もやりたいことがない上に、勝手に何かをはじめるわけでもなく、そしてその上もっと時間を有効に使わねばと強迫観念に駆られて何かをするのは良くないことだと思う。それは自分の考えや意志とは関係がないため単に疲れるをもたらすだけであるからだ。それでもじっとしているだけで生活は回っていかないから無理に体を動かして様々なことに取り組もうとするのだけど、それは単に疲れるだけなんだということに最近気がついた。自分にとってその時間の過ごし方は充実感のある生活とは程遠く、激しい疲労しか残らない。

そんな自分とは対照的に、自分より長く働いていたり、家族を持っていたり、友人と会合に時間を費やしたりしていて、そしてなおかつ、家に帰ってもゲームや読書や勉強に時間を費やしている人。こういう人たちは一体どんな風に一日を過ごしているのだろうか。こういう人たちの時間の使い方みたいのが知りたいんだけど、一体どんな風に時間を使っているのだろう。普通に仕事や家事、育児に時間を取られていたら、ゲームや本を読む時間なんて無いのではないか。どこにそんなに時間が余っているのかといつも気になっている。もしかして徹夜とかしているのかな。もしそうだとしても徹夜までして自分の趣味や生き甲斐のあることに時間を割きたいのか。エネルギッシュで、人生を思う存分謳歌したい、人生は一度きりでそんなに残された時間は少なくないからとにかくできることを全部やりたいという人たち。こういう人たちは僕にとって雲の上のような存在である。一体どこからそんなエネルギーが湧いてくるのといつも感じずにはいられない。そして、そんな人達を見ても単に自分とは違う生き物なんだなとしか思えない。

現代社会には何もしないでいるのが許されにくい空気感があって、ボーッとする時間なんて作らないで何かをしていなければならないという風潮があるけど、何もしないのはやっぱり良くないことなのだろうか。

直接、人に害をもたらさないのであれば、猫のように静かに生活する権利くらいあってもいいと思うが、その存在を許しがたい空気がどこかにある。

そんなわけで別種の人間が同じ世界で生活しているというのが、自分から見た日本社会である。

本当に現代人はエネルギッシュかつアクティブで、生きることに必死だ。その生きようとする姿勢は少しばかり羨ましい。

 

 

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