怠惰な生活を送る青年の日記

社会の片隅でひっそり生活しています。

他人の考えは参考にならない

僕の苦手なことのひとつに整理整頓がある。僕はこれがとても苦手で、いつも部屋の中がぐちゃぐちゃに散らかっている。それでどうやって片付けを上達させようかと自分の頭を使って考えてはみるものの、それでも上手くいかない。自分の考えだけを頼りにするのがよくないのだ。そこは片付けや整理整頓が上手な人のやり方を参考にしてみればいいのではと考えて彼らの本を手にとって自分の中に彼らの考えを取り込んでみたりするのだけど、やはりうまくいかない。

よくよく考えてみると、こうした人たちの考えを参考にしていること自体間違っていることなのではないかと。というのも、片付けが得意な人の方法が自分にも当てはまるとは限らないからだ。それはなぜかといえば、自分と彼らは全く異なる人間で、性質や能力、物事への考え方、感情の働きの違い、神経質かどうか、綺麗好きかどうか、頓着するかしないかなどの条件は必ず一致するものではない。こうした本に出てくる人たちは、自分の性質や行動特性と向き合い、試行錯誤を繰り返すことで今の方法論に辿り着いた。そしてそのやり方は、自分に合っていたというだけのことで、他の人にも同じように当てはまるわけではない。この点を僕は勘違いしていた。こうした本さえ読めば、片付けが上達するのではないかと。しかし、そんな簡単な話ではなく、それは単に相手の考えや、やり方を真似しているだけだ。そこにおいては自分の頭を使って考えたという痕跡が少しも残っていない。このことは何も片付けに限ったことではない。勉強の仕方や仕事の進め方、スケジュール管理などにも同じことが言える。相手と自分は別の人間で、同じ能力を持っているわけではない。このことを踏まえて行動していく必要がある。問題解決の方法は形通り決まったものがあるのではなく、何通りもあるのだから。

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