怠惰な生活を送る青年の日記

社会の片隅でひっそり生活しています。

存在の不安定性

みんな自分のことを知ってくれ、見てくれと言わんばかりに自分のことをアピールするけど、そうした人たちは他者から存在を認知されていること、見られていること、視線を浴びていることに何の感情も持たないのだろうか。他人の視線や存在によって自身の存在が揺らいだりすることはないのだろうか。存在が不安定になったりしないのだろうか。僕はいつもこうしたことを絶えず考えずにはいられない。

自己主張や自己開示をしたがる人とはそうしたところに最も大きな違いがある。自分と性質が異なるからこそ自分は彼らに興味を持つ。

自分は他者と共にいることや何かをすることで、居心地の良さや安心感、安堵感を感じることがほとんどない。誰かといると自分の心がかき乱されて平静を保っていられなくなる。安定した状態でいられなくなる。そう、自分にとって他者とは自分を振り回す厄介な存在なのだ。しかしそうはいっても、自分は別に他人が嫌いなわけではない。自分の精神バランスを揺さぶってくるところが嫌なのだ。

それでも人間社会は人と人とのつながりでできているから他人の存在を蔑ろにすることはできない。社会や他人と関係を断ってしまえば、自分の住む場所は暗黒の世界でしかなくなる。それは自分にとって良くないことで、そうした生活を続けていくことはできない。他人の存在はやはり生活する上で多少なりとも必要である。だから、自分はここに少しでも文章を綴って他者の視線を求めようとする。

当ブログの文章や画像を無断で転載することは厳禁です。もしそうした行為を働く者がいた場合、然るべき法的措置を取らせていただきます。